冬になるとのどが乾いて咳が止まらなくなる・・・
毎年冬になると憂鬱な人も多いのではないでしょうか?
冬はただでさえ空気が乾燥することに加え、室内でも暖房を使うことが多いため、のどには負担がかかる季節です。
なぜのどが乾燥すると咳が止まらなくなるのでしょうか?
のどは異物から身体を守る防波堤
私たちが普段から呼吸によって取り込んでいる空気には、酸素だけでなくホコリや細菌・ウイルスなどが含まれています。
身体にとって不要なものを体内に侵入させないよう、のどは防波堤の役割も担っています。
具体的には、のどの粘膜でホコリや細菌・ウイルスなどをブロックし、咳や痰・くしゃみといった防御反応で外へ追い出しています。
のどの乾燥は炎症のきっかけに
のどが乾燥してしまうと粘膜による防御機能が低下して、ホコリや細菌・ウイルスの侵入・感染を許してしまいます。
細菌・ウイルスに感染すると、のどに炎症が起こり痛みや腫れの原因になります。
その結果、咳が止まらなかったり、痰が出やすくなります。
のどが乾燥しやすい人の特徴
のどの乾燥で困っている方は、以下に心当たりはありませんか?
- 口呼吸が多い人
- のどを刺激する嗜好品が好きな人(タバコ・お酒・辛いもの)
- カラオケやプレゼンなど、長時間話すことが多い人
心当たりがある方は注意が必要です。
のどの乾燥対策
こまめにうがいをする
うがいには、のどに付着したウイルスなど洗い流したりのどを潤すだけでなく、粘液の分泌や血行を良くする効果も期待できます。
日頃からこまめなうがいを心がけましょう。
マスクをする
マスクはホコリやウイルスの侵入を防ぐだけでなく、のどの乾燥の防止にも役立ちます。
新型コロナウイルスの蔓延時に一般の風邪患者さんが減ったのは、マスクの着用が影響したものとされています。
適度な湿度調整
空気が乾燥しているとウイルスが活動しやすくなります。
部屋で過ごす場合は加湿器などを用意して、湿度50~60%を保つようにしましょう。
こまめな水分補給
こまめに水分は摂り、のどの乾燥を防ぐことも大切です。
緑茶は殺菌効果のあるカテキンが多く含まれているため、のどを守るのには適した飲料です。
禁煙する
タバコの煙は気管支を刺激するため、咳が出る原因になってしまいます。
咳だけに限りませんが、喫煙は多くの健康被害に関わっているため、禁煙をおすすめします。
咳が止まらず長引いているときは呼吸器内科へ
咳を専門としているのは「呼吸器内科」になります。
咳がなかなか止まらないときは、医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。